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『チューリップ裁判・・・』 チューリップの歌はひじょうに有名で、こどもの頃一度は歌ったことがあると思います。 この歌詞の誕生秘話を調べてみると、なんだか日本の音楽著作権のルーツが見えてきました。 唱歌『チューリップ』 作詞:近藤宮子 作曲:井上武士
作詞者である近藤宮子さんは1907年広島市に生まれました。 1931年に、国文学者の父、藤村作の教え子で東京音楽学校(後の東京芸術大学音楽学部)の講師である近藤忠義と結婚し、その同じ年に、新唱歌教材募集の仕事をされていた父親の奨めで宮子さんが作詞されたそうです。 宮子さんはこのことを知りながらも、金銭がらみ問題に嫌気がさし、いやな争いにかかわりたくなかったことから、著作権に関する手続きをとることなく放置されたようです。 この頃、新聞記者をされていた宮子さんの息子さんが、友人の記者に「小さい頃、こいのぼりの作詞はお母さんがしたのよと聞かされた」と話し、このことが新聞記事になり話題になったそうです。
「チューリップ裁判」について 1983年、「歴史の事実は曲げられない」76歳の宮子さんは裁判に立ち上がりました。 「何事においてもそれぞれのいいところを見て過ごそうという自分の人生の基本的な考え方、殊に、弱いものには目を配りたいという気持に基づくものであった」 高裁判決では、このことを評価、信憑性が高いと認めています。 この 裁判の勝利は、いままで軽視されてきた作詞者の権利を高め、次第に「著作者人格権」が確立されるようになったそうです。 1999年、宮子さん永眠する。享年92。
ちなみに、実は2番と3番があるのを知っていましたか? ゆれる ゆれる チューリップのはなが かぜに ゆれて にこにこ わらう どのはな みても かわいいな
かぜに ゆれる チューリップのはなが とぶよ とぶよ ちょうちょが とぶよ ちょうちょと はなと あそんでる
<2、3番の作詞作曲:井上武士>
<参考資料> |